

島根県松江市東出雲町は、黄泉比良坂があった場所として、1940年に「神蹟黄泉比良坂伊賦夜坂伝説地」の石碑を同町揖屋に建立した。
同地には、千引の岩とされる巨石も置いてある。
近くには、伊邪那美命(いざなみのみこと)を祀る揖夜神社もある。
2010年の日本映画『瞬 またたき』では、亡くなった恋人に会いたいと願う主人公が訪ねる場所のロケ地として使われた。
年越大祓を直前に控え、一年に知らず知らずのうちに積もった罪穢れを祓うべく、黄泉がえりの地である黄泉比良坂へ。
伊邪那岐命が魔除の桃を投じ、黄泉国から蘇った地。
この地には、今も尚、当時を偲ぶ原種の桃が植わっています。
黄泉比良坂から更に奥へ、薄暗い伊賦夜坂を進む。。
そこには、賽の神が祀られており、賽の河原の源流として、小石が積まれていました。
伊邪那岐命が黄泉比良坂で「ここから入って来てはならぬ」と言って投げた杖から出現した神であると記されています。
地元では、この道を通るときは賽の神小石を積んで通るという風習が今も残っています。
暗い黄泉比良坂を出て、再び、明るい所へ戻って来た時には、心身の根底から祓い清められた清浄な心地となりました。



