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第32回楠公研究会は、7月12日(月)、大楠公殉節の日に、午後2時より、北伊勢大神宮多度大社にて開催します。
今般、多度大社収蔵の県指定文化財の宝刀が、楠木正成の曾孫で、伊勢楠氏中興の祖にして嫡孫・楠木正重が自ら製作し、伊勢楠氏始め楠木一族の繁栄を多度大権現に祈願し奉納した事蹟を受けての開催です。
北伊勢大神宮の近くには伊勢楠氏が拠点とした『治田城』もあり、伊勢楠氏の歴史を語る上で、四日市の楠城と並ぶ最も重要な地です。
当日は、正式参拝の後、多度大社相殿神・天目一箇神(あまのまひとつのかみ)の神裔として古来より代々当社宮司職を務めてこられた平野家・平野直裕禰宜から神社の由緒、伊藤彰教弊会東海支部長(多度大社権禰宜)より宝物殿所蔵(※通常非公開)の正重の宝刀を特別に間近にて拝見させて頂きつつ、伊勢楠氏中興の祖・楠木正重の功績について学びます。
大変貴重な回となりますので、皆様のご参加お待ちしております。
☆タイムスケジュール☆
午後1時45分~ 受付 多度大社社務所前
午後2時~ 正式参拝 多度大社神楽殿
午後2時半~ 講義 多度大社参集殿(調整中)
午後3時~ 県指定文化財「正重」拝観 宝物殿
午後4時 解散
午後4時半~ 懇親会ジョイフル三重員弁店(三重県いなへ゛市員弁町大泉新田45‐2)
会費:3,000円(非会員は3,500円)
会場:多度大社(〒511-0106 三重県桑名市多度1681)
申込先:一般社団法人楠公研究会事務局( 090- 3723 – 4251 、 s6616@yahoo.co.jp)

近鉄名古屋線
名古屋駅 → 桑名駅 → 養老鉄道 多度駅
JR関西線
名古屋駅 → 桑名駅 → 養老鉄道 多度駅
東名阪自動車道 桑名東ICより・・・10分
東名阪自動車道 弥冨ICより・・・15分
伊勢湾岸自動車道 湾岸桑名ICより・・・20分
多度大社御由緒
伊勢国(三重県)北部、古来、神が坐します神体山と仰ぐ多度山(標高四〇三メートル)の麓に御鎮座する当大社は、御創祀は定かではないが、山中に遺された数多の磐座・御神石から推して、神代の古に遡ることが出来る。
社伝によれば、雄略天皇の御宇に社殿が造営され、天平宝字七年、満願禅師によって神宮寺が創建、その後『多度神宮寺伽藍縁起並資財帳』が牒上されるに至り、伊勢国の准国分寺と目される程の壮麗な伽藍が造営された。
皇室の御敬神の思召しは並々ならず、国史には延暦元年十月に従五位下に叙せられたとの記述(『続日本紀』)に初見され、以降正二位にまで累進し、『延喜式神名帳』では、霊験著しい神に、朝廷が臨時に祈願を捧げる名神祭を受ける「名神大社」に列し、以降累々幣帛が奉られた。 更に、後一条天皇、鳥羽天皇、六条天皇の御即位に際し、御一代一度の大神宝使の御差遣を忝うし、全国有数の神社と仰がれた。
また、後白河法皇が編纂した当時の流行歌謡(今様)を編纂した『梁塵秘抄』にも、関(滋賀県 逢坂の関)以東の軍神の一社として唄われる等、非常に隆盛を極めた。
中世に入ってもその信仰は衰えることなく、弘長元年神階は正一位を極め、平家を始めとする武家の篤い信仰を受けていた。 然しながら元亀二年、織田信長の長島一向一揆平定の際、兵火に罹り、美濃国(現在の岐阜県)赤坂山に御動座になり、御社殿を始め神宮寺など全ての御建物と、歴朝より賜った神位記・御神宝・諸記録の全てが灰燼となり、広大な神領地も烏有に帰した。
近世、江戸時代に入ると、桑名藩主本多忠勝公より莫大な寄進を受け、慶長十年に御社殿が再興され、以降別宮以下摂末社、年中の恒例祭儀も漸次復興され
”お伊勢参らば お多度もかけよ
お多度かけねば 片参り”
と謡われる程の復興を遂げた。
以降歴代桑名藩主の産土神として格別の御崇敬が寄せられ幕末に至った。
近代に入り、明治六年、県社に列格され、大正四年、大正天皇御即位に際し、一躍國幣大社に昇格し、以降御例祭を始め恒例、臨時の幣帛が奉られ、祭祀が執り行われた。
大東亜戦争後、明治以来の社格制度は廃止されたが、現在でも地元を始め全国から厚い崇敬を受け、境内には、本宮、別宮、摂社末社等十二社を数え、年中七十数度の恒例祭儀を斎行申し上げ、皇室の御安泰を始め、遍く氏子崇敬者の日々の平安を祈願申し上げている。

